どうなる相続?父が若い女性と再婚したいと言いだした時

相続トラブル

高齢の資産家が妻を亡くし寂しい思いをしていた時に、親切にしてくれる若い女性が現れて、結婚をしたいと言い出し、子供達は大パニック!

そんなドラマのような話が、現実社会でも良くあるのです。

こんにちは。司法書士の甲斐です。

例えば、こう言う事例です。

【事例】
父が若い女性と再婚したいと言ってきて、非常に悩んでいます。父は今年70歳になります。

母は10年以上前に亡くなったのですが、ある日突然、私たち子供達に

「実は再婚したいんだ。」

と言ってきたのです。

母が亡くなってから数10年たっているので、父も寂しかったのかと思い、快く歓迎しようと思いました。

ところが後日父が連れてきた再婚したいと言った女性は、まだ20代の若い女性だったのです。

父とは50歳以上離れていますし、あまりにも不釣合いです。

おそらく、父の財産目的である事は間違いがありません。

その為、私達は必死に説得したのですが、父は私達の言う事を聞いてくれません。

そこで気になるのはやはり相続の事です。

もし父が再婚した後に亡くなった場合、相続の事で注意すべき事を教えて下さい。

うぁ・・・ドラマのような展開ですね。本当にこんな事あるんですか?

良くありますよ。身近な方で同様な話しを聞いた事があります。

子供達にとってみれば納得はいかないでしょうが、最終的には父親が「結婚したい!」と思えば止める手段はありません。

そうなると気になるのは相続の事でしょう。

そこで今回は、父親が再婚した場合の相続の基本的な事と注意点をお話しいたいと思います。

1.父が再婚した場合、相続人は誰になるのか?

だいぶ前ですが、某芸能人(70代)が20代の女性と再婚したニュースがありましたね。

このような年の差カップルは現実的に存在します。

ただ、子供としては、これって非常に複雑な心境じゃないですか?

だって、自分よりも年下の女性が義理の母親となるわけですから。

様々な感情が入り混じると思うのですが、とりあえずは相続の事についてはちゃんとしておく必要があります。

まずは父の相続人が誰になるのかを復習しておきましょう。

まず、父の再婚相手は法律上の配偶者となりますので、当然に相続人になります。

その他、前妻との子供達(つまり今回の相談者ですね)も相続人になります。

(なお、前妻は離婚しており法律上の配偶者ではありませんので、相続人にはなりません。)

このように、法律上は父親の相続については、再婚相手と前妻の子供達が相続人となります。

で、もし相続が発生した場合は、全員で相続に関する話し合いを行う必要がある、と言う事になります

しかし、事例のよう場合、再婚相手と前妻との子供達の間に交流がある事はほとんどないでしょう。

その為、程度の差はありますが相続トラブルに発展する事が十分に考えられます。

子供だって、再婚相手と父親の相続の話しをするなんて、ぶっちゃけ嫌じゃないですか?

再婚相手の方も同じ気持ちなんですよね。

その為、後々相続でもめる事がないように、事前に相続対策を行う必要があるのは当然です。

「再婚するのであれば、相続の事をちゃんと考えなくてはダメ」

この事はしっかりと父親に伝えて下さいね。

2.父が再婚した場合に考えるべき相続の事

① そもそも、内縁関係ではダメなのか?

まず、子供達が良く考える事は、「内縁関係ではダメなのか?」と言う事です。

内縁関係とは

「婚姻届けを提出していないけれども、事実上の夫婦関係がある男女の関係」

を言います。

夫婦としての関係はありますが、法律上の配偶者ではありませんので、父の相続人となる事が出来ません。

その為、子供達も賛成しやすいと言うメリットがあります。

しかし、当事者にとってみればきちんと法律上結婚したいと思う気持ちが強いかもしれません。

また、そもそも父の財産が再婚相手に渡るのが嫌と言う理由で内縁関係を勧めても、正直あまり意味はありません。

どうしてかと言えば、父が再婚相手に対して財産を残す遺言を書いてしまえば、結局父の財産は再婚相手に渡ってしまうからです。

その為、父の財産を渡したくないと言う理由で、法律上の婚姻関係になるのか、内縁関係になるのかは他の相続人(子供達)にとってみればあまり意味はありません。

(遺留分は発生しますが。)

② 相続でもめない為に財産をどうするのか?

父の財産は父の物ですので、父が自由に処分出来ます。

遺言も自由に書く事が出来ますので、相続でもめない為には結局のところ、当事者で事前に話し合う事が一番の対策になります。

一般的に、年齢差がある結婚には様々な思惑や憶測が飛び交います。

女性は男性の財産狙いだとか、男性は若い女性に騙されたとか、色々と言われます。

しかし、父の方にも色々な思いや理由があって、若い再婚相手を選んだのかも知れません。

妻を亡くして精神的にまいっている状態で、子供達も相手をしてくれない。

そんな時に優しく接してくれたら、誰だって振り向いちゃうじゃないですか?

その気持ちは最大限考慮してあげた上で、相続についてどうするのかを腹を割って話し合う。

で、場合によっては遺言を書いてもらう事が、もめない相続の一番の近道なんです。

3.まとめ

子供の立場で見てみますと、父親が若い女性と再婚すると言う事は、実の母親との歴史を否定する、ある意味裏切り行為ですよね。

また、父親の財産は実の母親の協力のもと築き上げられたものです。

その財産を再婚相手に取られてしまうのも納得がいかないでしょう。

でも、父親の財産はあくまで父親の財産であり、どのように使うかは父親の自由です。

まずその事を十分に理解した上で、今後の相続についてどのようにしていくのかを話し合っていくのがベストな選択だと思います。

この問題は法的にどうすると言う問題ではなく、感情の問題なのですから。

 

【当ブログでは、相続対策や家族信託について分かりやすく解説しています。今後のご参考にもなる情報でもありますので、よろしければブックマーク等を行い、後からでも閲覧できるようにする事をお勧めします。】

このブログの執筆者
司法書士甲斐智也

横浜市泉区の心理カウンセラーの資格も持つ司法書士です。法律・老後資金・感情等多角的な視点から、自分らしい人生を送る為の認知症対策、相続対策をご提案します。元俳優/福岡県北九州市出身/梅ヶ枝餅、かしわめし弁当が大好き/趣味は講談/

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